Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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きんぞくにんげん

金属人間

海野 十三

Leggi 金属人間 (きんぞくにんげん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 78.616 caratteri · 157 schermate

Aozora Bunko

すると金庫は、とつぜん火を吹いた。金庫のかたい扉のまん中に大穴があいた。怪人は、その中から、蜂矢のたいせつにしていた茶釜の破片をつかみだした。

「だめだ。これはただの鉄片だ。おれがさがしている大切な十四番人工細胞ではない。ちえッ、いまいましい」

がちゃんと、鉄片は床にたたきつけられた。と怪人は大きなマントをひるがえして窓からさっととび出した。

「ああッ、待て」

蜂矢は立ちあがって、窓から外へ手をのばした。しかしそれはもう間に合わなかった。

「二郎君。怪人の行方を監視していてくれ。ぼくは長戸検事のところへ電話をかけるから……」

蜂矢はいすの背をとびこえて、電話機のところへとんでいった。

怪魔の最後?

怪魔金属Qが逃げた!

怪金属Qは、長い黒マントに黒頭巾を着て人間の形をよそおい、日比谷公園の方へ逃げた。

怪金属の実体というべきものは、マネキン人形の頭部のてっぺんに乗っている。それを捕えるんだ!

このような知らせが、長戸検事のところへ蜂矢からとどいたので、検事はびっくりしたが、かねて待っていたことだから、すぐ手続きをとって、警察力のすべてをあげて怪魔の追跡と逮捕にとりかかった。