Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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きんぞくにんげん

金属人間

海野 十三

Leggi 金属人間 (きんぞくにんげん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 78.616 caratteri · 157 schermate

Aozora Bunko

「もう一度、この部屋をねん入りに捜査してくれたまえ。兇器、指紋、証拠物件、死者の特別の事情に関する物件など、よくさがしてくれたまえ」

検事は、連れてきた川内警部をはじめ、部下たちにそういって捜査を再開させた。

「田口君、この家の主人には会見したのかね」

検事はそういって、一番はじめにこの邸へかけつけた警官にたずねた。

「いいえ、まだです」

「それは、どうして……」

検事は、合点がいかないという。

「私は、ここへくる早々、この邸の雇人をつうじて会いたいと申しこんだのです。しかしその返事があって“今いそがしいから会えない。邸内は捜査ご自由”ということなんで、そのまま仕事を進めていました」

「なるほど。しかしそれは変っている人だなあ」

「それは検事さん。針目博士といえば、変り者として、この近所ではひびいているのです」

長戸検事はあとのことばを、田口警官の顔の近くへ口をよせていった。

「きみは、これからその主人に会って、検事がお会いしたいといっていると、会見を申しこんでくれたまえ」

「はい」

田口警官は、この部屋を出ていった。

長戸検事は、そのあとで室内をぐるぐる見まわしていたが、やがてかれの目は一点にとまった。