Classici giapponesi con furigana
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きんぞくにんげん
金属人間
海野 十三
Leggi 金属人間 (きんぞくにんげん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 78.616 caratteri · 157 schermate
雨谷君の商売の話をくわしく書けばおもしろいのだが、それは本篇の事件にはあまり関係がないので、あまりのべないこととし、関係のあることだけを書きつづるが、三日目にはかれは思い切って、おなじ露店商から電気コンロとお釜とお釜のふたとを買って如来荘へもどった。
かれの考えでは、いままではほかの食堂で露命をつないでいたのであるが、露店商売をはじめてみると、なかなか時間が惜しくて、店なんかあけていられないし、それにあの商売はとても腹がへるので、食堂で食うよりも自分でめしをたいて食った方が、経済であるという結論をえたので、いよいよ文字どおり自炊生活をはじめることにしたのである。
その夜八時ごろから、一時間ばかりかかって、とてもやわらかいめしができた。それを茶わんで、じかにしゃくって、こんぶのつくだにをおかずに、
「ああ、うまい、うまい」
と六ぱいもたべて満腹した。
満腹すると、雨谷君の両方のまぶたがきゅうに重くなり、すみにたたんで積んであった夜具をひきたおすと、よくしきもせず、その中へもぐりこんでしまったのだ。
珍妙なる怪異は、そのあとにはじまったのである。
お釜がとつぜん、ことこと左右にからだをゆすぶったのである。