Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

きんいろのボタン

金色のボタン

小川 未明

Leggi 金色のボタン (きんいろのボタン) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 3471 caratteri · 8 schermate

Aozora Bunko

おじさんの洋服の、金色のボタンが、いつか往来で、自分の拾ったのと同じだからです。

「まあ、ほんとうに不思議だわ。おんなじボタンだわ。」

ゆり子ちゃんは、もう二度と見られないと思ったのを見たので、飛び上がるようなうれしい気がしました。さっそくお母さんに、なんのボタンかと聞いたのです。

「あのおじさんは、鉄道へつとめていらっしゃるのよ。あのボタンのしるしは、車の輪ですよ。」

「菊の花じゃないの。」

「いいえ、車の輪なんです。」

ゆり子ちゃんは、鉄道のおじさんが、おばあさんをしんせつにしてやったのに感心しました。このことを正ちゃんにあったとき、知らしてやろうと思いました。正ちゃんは、まだ、鉄道のおじさんの洋服のボタンを見たことがないと思いました。清ちゃんも、光ちゃんも、まだ知っていなかったのでしょう。ゆり子ちゃんは、みんなに、今日の話をして、教えてあげようと思いました。

「鉄道につとめているおじさんが、道で落としたんだわ。あのボタンを停車場へ持っていって、とどけてあげればよかった。」と、ゆり子ちゃんは思ったのです。

そのうち電車が、自分たちの降りる駅へついたので、ゆり子ちゃんは、お母さんに、手を引かれて降りました。