Classici giapponesi con furigana
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ぶくぶくながながひのめこぞう
鈴木三重吉童話集
鈴木 三重吉
Leggi 鈴木三重吉童話集 (ぶくぶくながながひのめこぞう) di 鈴木 三重吉 (すずきみえきち) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 58.287 caratteri · 119 schermate
獄卒は死刑の道具をそろえて待っていました。デイモンは、もう二、三分間もたてば冷たい死骸になってしまうのです。しかし彼は、その間際になっても、ピシアスは決してうそをついたのではない、ただ、やむをえない事情でおくれたのだと信じていました。
すると、そこへ、ピシアスがひょいとかえってきました。ピシアスはデイモンの手を取って、ああ、丁度間に合ってよかったと喜びました。そして、にこにこ笑いながらデイモンと代ってしずかに死刑を待っていました。
ディオニシアスはすっかり愕いてしまいました。
そして、即座にピシアスの罪を許してやりました。こんな立派な人を殺すことは、いくらこの暴君にだって出来るはずはありません。ディオニシアスは、それから改めて二人を自分のそばへよびました。
彼は、これまでかつて人を信ずることの出来なかった、哀れな人間です。彼はしたいままの乱暴をしました。そうしておいて自分の命を少しでも長く盗むために、あらゆる人を疑りました。そのためには多くの人をどんどん殺したり押しこめたりしました。ですから彼はピシアスとデイモンとの二人のこの信実と友愛とを見ると、本当に何よりもうらやましくて堪りませんでした。