Classici giapponesi con furigana
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いさん
銀座復興 他三篇
水上 滝太郎
Leggi 銀座復興 他三篇 (いさん) di 水上 滝太郎 (みなかみたきたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 40.579 caratteri · 82 schermate
火鉢を囲んで話す者には何のかかわりもなく、隣人は暗く黙していた。彼の勧説にしたがって、この夜廻に加った事を、益々悔んでいる様に見えた。
彼と隣人とが、幾度目かの提灯をさげ、拍子木を叩いて一巡して来ると、詰所の中から多勢の高声が往来へあふれていた。
「御苦労さま。」
「お疲れでしょう。」
あいそのいい声をかける者もあった。駄菓子屋と仕立屋の外に、数人弥次馬が集っていた。みんな酒気を帯びていた。
「恰度いいとこでしたぜ。今も話してたんですが、こうやって毎晩御屋敷の御長屋を拝借しているのも、随分こちらさまには御迷惑な話で、吾々としても心苦しい次第だから、町内で金を集めて別に番小屋を建てようっていうんだがね。つまりいつまでも人さまを頼らずに、吾々町内の者が自治体を組織して、夜警の設備をしようという趣意なんで。」
「それから、こいつもついでに話して置かなくちゃあならないんだが、昨日あっしが御屋敷によばれてね、殿様の御顔を当りに上ったんだが、そん時じきじきの御話で、町内の人が夜警にあたってくれるのは結構な事だから、少しだが何かのたしにしてくれってんで、大枚の御金を頂いたんだ。