Classici giapponesi con furigana
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いさん
銀座復興 他三篇
水上 滝太郎
Leggi 銀座復興 他三篇 (いさん) di 水上 滝太郎 (みなかみたきたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 40.579 caratteri · 82 schermate
」
などと近所の者にも告口するようになった。
ほんとに新吉の生活も、以前とは少しは変った。たまには二人で活動写真を見に行ったり、新吉の銀行の帰りをおときが途中で待うけて、どこかで御飯を食べて来る事もあった。それがいちいちお婆さんの気に入らなかった。
二階の二人も、室借の窮屈に悩んでいた。殊に新吉は、六年間お婆さんの親切には心から感謝していたのに、俄にいやな事ばかり目に立って、しみじみ他人の家の狭さを思い知った。
それでも長い間世話になり、もともとおときと一緒になったのもお婆さんのおかげなのだから、結婚して間もなく出て行くのは心がとがめていい出せなかった。その点にかけてはおときの方は、さほど世話になったと云う考も深くはないので、どんな裏長屋でもいいから一軒構えたいと年中せがんでいた。せがまれると、おときを喜ばせたい心が強くなって、新吉もいっそ思い切ってそうしようかとも思うのだが、生来のおとなしさと、人一倍義理や恩義には堅い方なので、愚図愚図に一日一日延びていた。
ところが幸いな事に、台湾に行っていたお婆さんの息子が突然本店詰になって引上て来る事になった。