Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ぎんがてつどうのよる

銀河鉄道の夜

宮沢 賢治

Leggi 銀河鉄道の夜 (ぎんがてつどうのよる) di Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 76.529 caratteri · 155 schermate

Aozora Bunko

とつぶやきながらおうちに帰りました。

今日はお父さんとお母さんとが、お家の前で鈴蘭の実を天日にほしておりました。

ホモイが、

「お父さん。いいものを持った来ましたよ。あげましょうか。まあちょっとたべてごらんなさい」と言いながら角パンを出しました。

兎のお父さんはそれを受けとって眼鏡をはずして、よくよく調べてから言いました。

「お前はこんなものを狐にもらったな。これは盗んで来たもんだ。こんなものをおれは食べない」そしておとうさんは、も一つホモイのお母さんにあげようと持っていた分も、いきなり取りかえして自分のといっしょに土に投げつけてむちゃくちゃにふみにじってしまいました。

ホモイはわっと泣きだしました。兎のお母さんもいっしょに泣きました。

お父さんがあちこち歩きながら、

「ホモイ、お前はもう駄目だ。玉を見てごらん。もうきっと砕けているから」と言いました。

お母さんが泣きながら函を出しました。玉はお日さまの光を受けて、まるで天上に昇って行きそうに美しく燃えました。

お父さんは玉をホモイに渡してだまってしまいました。ホモイも玉を見ていつか涙を忘れてしまいました。