Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ぎんがてつどうのよる

銀河鉄道の夜

宮沢 賢治

Leggi 銀河鉄道の夜 (ぎんがてつどうのよる) di Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 76.529 caratteri · 155 schermate

Aozora Bunko

いちばん小さな子はもうあおむけになって気絶したようです。狐ははがみをしました。ホモイも思わず、

「シッシッ」と言って足を鳴らしました。その時、

「こらっ、何をする」と言う大きな声がして、狐がくるくると四遍ばかりまわって、やがていちもくさんに逃げました。

見るとホモイのお父さんが来ているのです。

お父さんは、急いでむぐらをみんな穴に入れてやって、上へもとのように石をのせて、それからホモイの首すじをつかんで、ぐんぐんおうちへ引いて行きました。

おっかさんが出て来て泣いておとうさんにすがりました。お父さんが言いました。

「ホモイ。お前はもう駄目だぞ。今日こそ貝の火は砕けたぞ。出して見ろ」

お母さんが涙をふきながら函を出して来ました。お父さんは函の蓋を開いて見ました。

するとお父さんはびっくりしてしまいました。貝の火が今日ぐらい美しいことはまだありませんでした。それはまるで赤や緑や青や様々の火がはげしく戦争をして、地雷火をかけたり、のろしを上げたり、またいなずまがひらめいたり、光の血が流れたり、そうかと思うと水色の焔が玉の全体をパッと占領して、今度はひなげしの花や、黄色のチュウリップ、薔薇やほたるかずらなどが、一面風にゆらいだりしているように見えるのです。