Classici giapponesi con furigana
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ぎんがてつどうのよる
銀河鉄道の夜
Leggi 銀河鉄道の夜 (ぎんがてつどうのよる) di Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 76.529 caratteri · 155 schermate
そして野原はだんだんのぼりになってきました。
二人はやっと馳けるのをやめて、いきをせかせかしながら、草をばたりばたりと踏んで行きました。
いつか霧がすうっとうすくなって、お日さまの光が黄金色に透ってきました。やがて風が霧をふっと払いましたので、露はきらきら光り、きつねのしっぽのような茶色の草穂は一面波を立てました。
ふと気がつきますと遠くの白樺の木のこちらから、目もさめるような虹が空高く光ってたっていました。白樺のみきは燃えるばかりにまっかです。
「そら虹だ。早く行ってルビーの皿を取ろう。早くおいでよ」
二人はまた走り出しました。けれどもその樺の木に近づけば近づくほど美しい虹はだんだん向こうへ逃げるのでした。そして二人が白樺の木の前まで来たときは、虹はもうどこへ行ったか見えませんでした。
「ここから虹は立ったんだね。ルビーのお皿が落ちてないか知らん」
二人は足でけむりのような茶色の草穂をかきわけて見ましたが、ルビーの絵の具皿はそこに落ちていませんでした。
「ね、虹は向こうへ逃げるときルビーの皿もひきずって行ったんだね」
「そうだろうと思います」
「虹はいったいどこへ行ったろうね」