Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ぎんがてつどうのよる
銀河鉄道の夜
Leggi 銀河鉄道の夜 (ぎんがてつどうのよる) di Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 76.529 caratteri · 155 schermate
鳥をたべることさえ忘れたようです。
あれは空地のかれ草の中に一本のうずのしゅげが花をつけ風にかすかにゆれているのを見ているからです。
私は去年のちょうど今ごろの風のすきとおったある日のひるまを思い出します。
それは小岩井農場の南、あのゆるやかな七つ森のいちばん西のはずれの西がわでした。かれ草の中に二本のうずのしゅげが、もうその黒いやわらかな花をつけていました。
まばゆい白い雲が小さな小さなきれになって砕けてみだれて、空をいっぱい東の方へどんどんどんどん飛びました。
お日さまは何べんも雲にかくされて銀の鏡のように白く光ったり、またかがやいて大きな宝石のように蒼ぞらの淵にかかったりしました。
山脈の雪はまっ白に燃え、眼の前の野原は黄いろや茶の縞になってあちこち掘り起こされた畑は鳶いろの四角なきれをあてたように見えたりしました。
おきなぐさはその変幻の光の奇術の中で夢よりもしずかに話しました。
「ねえ、雲がまたお日さんにかかるよ。そら向こうの畑がもう陰になった」
「走って来る、早いねえ、もうから松も暗くなった。もう越えた」
「来た、来た。おおくらい。急にあたりが青くしんとなった」