Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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どうせんかいじへん

銅銭会事変 短編

国枝 史郎

Leggi 銅銭会事変 短編 (どうせんかいじへん) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 106.745 caratteri · 216 schermate

Aozora Bunko

「是非お願い致します」

「しかしどうもそれにしても変な絵巻を頼まれたものじゃ。まるでこれでは判じ絵だからの。……よしよし他ならぬお前の依頼じゃ。大いに腕を揮うとしようぞ」

「そこでいつ頃出来ましょうか?」

「一人を仕上げるに一月はかかろう?」

「では六ヵ月後に参ります」

「六人描くのだから六ヵ月後だな」

「何分お願い申し上げます。その間に私めも家財の方を処分致す意にござります」

馬飼吉備彦は帰って行った。

(かくて月日に関守なく五月あまり一月の日はあわただしくも過ぎにけらし)と昔の文章なら書くところである……吉備彦は宇治から京へ出た。

「おお吉備彦か、よく参った。約束通り描いておいたぞ」

信輔卿は一巻の絵巻を吉備彦の前へ押し拡げた。

それは六歌仙の絵であった。……在原業平、僧正遍昭、喜撰法師、文屋康秀、大友黒主、小野小町……六人の姿が描かれてある。

この謎語なんと解こう

馬飼吉備彦の財産がどのくらいあったかというようなことは僕といえども明瞭には知らぬ。とまれ素晴らしい額であり紀文、奈良茂、三井、三菱、ないし藤田、鈴木などよりもっともっと輪をかけた富豪であったということである。