Classici giapponesi con furigana
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に、さんば――じゅうに、さんば
鏡花短篇集
泉 鏡花
Leggi 鏡花短篇集 (に、さんば――じゅうに、さんば) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 33.305 caratteri · 66 schermate
村端で、寺に休むと、此処で支度を替えて、多勢が口々に、御苦労、御苦労というのを聞棄てに、娘は、一人の若い者に負させた私にちょっと頬摺をして、それから、石高路の坂を越して、賑かに二階屋の揃った中の、一番屋の棟の高い家へ入ったですが、私は唯幽に呻吟いていたばかり。尤も白姥の家に三晩寝ました。その内も、娘は外へ出ては帰って来て、膝枕をさせて、始終集って来る馬蠅を、払ってくれたのを、現に苦みながら覚えています。車に乗った天女に抱かれて、多人数に囲まれて通った時、庚申堂の傍に榛の木で、半ば姿を秘して、群集を放れてすっくと立った、脊の高い親仁があって、熟と私どもを見ていたのが、確に衣服を脱がせた奴と見たけれども、小児はまだ口が利けないほど容体が悪かったんですな。
私はただその気高い艶麗な人を、今でも神か仏かと、思うけれど、後で考えると、先ずこうだろうと、思われるのは、姥の娘で、清水谷の温泉へ、奉公に出ていたのを、祭に就いて、村の若い者が借りて来て八ヶ村九ヶ村をこれ見よと喚いて歩行いたものでしょう。娘はふとすると、湯女などであったかも知れないです。」
五