Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ながやてんいちぼう
長屋天一坊
山本 周五郎
Leggi 長屋天一坊 (ながやてんいちぼう) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 29.453 caratteri · 57 schermate
莫大な出世であるし、かのごうつく並びに臼においても」
「そいつだ、まちげえなし」銀太がまるっこい膝頭を叩いた、「禿のよまいごととぴったり合う、そいつですよ先生」
列席の同志はみな頷き、声々に不識斎先生の卦を肯定した。
そこで銀太は早速のところ、対策の討議に移ることを提案し、どうしたら天一坊の憑き物をおとすことができるかに就いて、腹蔵なき意見を挑発したのである。各位は首を捻り、腕組みをし、貧乏ゆすりをし、俄かに咳をし鼻をかみしめて、それぞれ腹蔵なく妙案を開陳したが、やがて口の重い金太が、
「うん、……そのことで考げえたもんだったが」そう重々しく云って銀太を見た、「あのう、それ、あれよ、……神田の柳原の土堤に、うす馬鹿の乞食がいたもんだろう」
「青瓢箪みてえなあの若造か」
「うん、あいつだ、……あいつでやれねえかと、いま考げえたんだったんだが」
「だっておめえ、あのうす馬鹿をどうするんだ」
「うん、それなんだが、あれをだな、なんとかくふうして、天一坊みてえに仕立ててだ、そうして大家に押っ付けたらどうか」
「あのうす馬鹿の乞食をか」
「あのうす馬鹿の乞食をよ」金太は右足の拇指を静かに動かした、「あいつによ、うん、お墨付とか、短刀とか、まあそういった、……こいつはありきたりの物で、なんとかうまくまじなってよ、こんな物を持ったこんな