Classici giapponesi con furigana
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あなんとじゅじゅつしのむすめ
阿難と呪術師の娘
岡本 かの子
Leggi 阿難と呪術師の娘 (あなんとじゅじゅつしのむすめ) di 岡本 かの子 (おかもとかのこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 28.425 caratteri · 58 schermate
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二人 ――おお。世尊が……。(二人其処に跪ずく。)
釈尊 ――摩登伽尼よ、地に躓いた人は、また地を支えにして立ち上る。恋に躓いたものもまた恋を支えにして道に入る。お前もその一人では無かったか。
摩登伽尼 ――はい。(思わず合掌する。)
釈尊 ――世にありとあらゆるもの、みな道への便宜ならぬは無い。必ず粗略に想うてはならぬ。
お前達。もう晩食を摂ったのか。
阿難 ――いえ。まだで御座います。
摩登伽尼 ――別に頂き度くも無いので御座います。
釈尊 ――それはいかぬ。早く喰べるが宜い。そして夜風も厭わなければいけない。……お前達は一度彼の世界に到り着いたと思うて安心し切って仕舞ってはならぬ。生命の修業は重々無量である。一度彼の世界で浄められたお前達の心は再びもとの世界に降って恋にも入り愛にも入り、生老病死にも同化して現実の煩悩を内面より荘厳する時節あるを忘れてはならぬ。体はその時の武器である。健かに保つことを忘れてはならぬ。霊も肉もあの世もこの世も一であって二ではない。聖なる人間は取りも直さず俗世間にも健かな人間である。心を鍛える事ばかり尊しとして体を弱めてしまってはならぬ。