Classici giapponesi con furigana
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かげろうざ
陽炎座
泉 鏡花
Leggi 陽炎座 (かげろうざ) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 33.381 caratteri · 67 schermate
「鍋焼饂飩…」
と高らかに、舞台で目を眠るまで仰向いて呼んだ。
「……ああ、腹が空いた、饂飩屋。」
「へいへい、頭、難有うござります。」
うんざり鬢は額を叩いて、
「おっと、礼はまだ早かろう。これから相談だ。ねえ、太吉さん、差配さん、ちょっぴり暖まって、行こうじゃねえかね。」
「賛成。」
と見物の頬被りは、反を打って大に笑う。
仕種を待構えていた、饂飩屋小僧は、これから、割前の相談でもありそうな処を、もどかしがって、
「へい、お待遠様で。」と急いで、渋団扇で三人へ皆配る。
「早いんだい、まだだよ。」
と差配になったのが地声で甲走った。が、それでも、ぞろぞろぞろぞろと口で言い言い三人、指二本で掻込む仕形。
「頭、……御町内様も御苦労様でございます。お捜しなさいますのは、お子供衆で?」
「小児なものかね、妙齢でございますよ。」
と青月代が、襟を扱いて、ちょっと色身で応答う。
「へい、お妙齢、殿方でござりますか、それともお娘御で。」
「妙齢の野郎と云う奴があるもんか、初厄の別嬪さ。」と頭は口で、ぞろりぞろり。
「ああ、さて、走り人でござりますの。」
「はしり人というのじゃないね、同じようでも、いずれ行方は知れんのだが。