Classici giapponesi con furigana
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ずいひつ みやもとむさし
随筆 宮本武蔵
吉川 英治
Leggi 随筆 宮本武蔵 (ずいひつ みやもとむさし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 141.786 caratteri · 278 schermate
彼が京都の民家に一泊した時、茨組とよぶ当時の暴徒の一団が強盗に押入り、それを迎えてことごとく斬り伏せたという話が、林崎流の流祖伝として伝えられている。
茨組という暴民のことは「室町殿日記」にも見え、
――その装束は、赤裸に茜染の下帯、小玉打の上帯を幾重にもまはしてしかとしめ、三尺八寸の朱鞘の刀、柄は一尺八寸に巻かせ、鐺は白銀にて八寸ばかりそぎにはかせ、べつに一尺八寸の打刀をも同じ拵にて、髪は掴み乱して荒縄にてむづとしめ、黒革の脚絆をし、同行常に二十人ばかり、熊手、鉞などを担がせて固め、人々ゆきあふ時は、
「あれこそ聞ゆる茨組ぞ。辺りへよるな、物いふな」
と怯ぢ恐れてのみ通しける。
といったような不逞の団体であったらしい。
林崎甚助は、後に、上杉謙信の幕下松田尾張の手に属して、戦場へも出ているが、その武者修行に出た動機には、修行という本質のほかに、亡父の仇敵坂上典膳を打つという目的があった。
ようやく、武者修行の風が興ると共に、武者修行を名として、仇討、隠密、逃避、その他いろいろな内情をも秘して歩く者が混入して来る傾向にあったことも争われない事実であった。