Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

ずいひつ しほんたいへいき

随筆 私本太平記

吉川 英治

Leggi 随筆 私本太平記 (ずいひつ しほんたいへいき) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 56.947 caratteri · 114 schermate

Aozora Bunko

いちいちの御返事は、机忙、とても不可能なので、おわびしておく。ただ黙し難い御注意二、三のみを、ここでお答えしておきたい。

「新田桜」の項に書いた利根川と渡良瀬川の位置について、前橋市の一教諭の方から、詳細な地誌学上の御注意をいただいた。負け惜しみみたいだが、中古からの河川推移に私も気づいてないわけでもなかった。が、そこまでの考証は逆に文学の“病”になるし、読者イメージを混雑させる。同様なフィクションは、たいがい作者は承知の上で書いてるものとお読みおき願いたい。

知人の結婚式で、諸橋轍次博士とお会いしたときも、小説と史料のはなしが出て「たいへんですなあ」といわれたが、私はいつもこんな答えをするのである。「作家の空想は、一応の史実を忠実に漁った上の発想でないと、ほんとの空想とはいえないんですね。フィクションにも、そこで二た色ありますから」と。

高氏の母が鑁阿寺に詣でる回で、広島県の一住職から投書があった。「地蔵如来は、地蔵菩薩に。また、たんに大日とあるのは、大日如来と訂正してください。その方が正しいのです」と。

何百万という読者は、それ自体即“大智識”であると思う。