Classici giapponesi con furigana
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ざっきょかぞく
雑居家族
壺井 栄
Leggi 雑居家族 (ざっきょかぞく) di 壺井 栄 (つぼいさかえ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 140.106 caratteri · 283 schermate
間に立って、困っちゃうわたし。」
「わかったよ。お前のお人よしはね。――女の子ひとりがさばけないんだから……」
あとの方はつぶやきながら安江は、浜子のいる台所わきの三畳の入口に立った。音枝もついてきていた。音枝にすれば母が気を立てているのは兵六さんのことからだと察してはいたが、浜子も浜子だと思わずにいられない。母には言えなかったが、浜子はいったのである。
――あんな親切なおばさんの出てくる小説をかくくせに、ずい分冷酷だわ。その上古くさくて、ほんとにあきれちゃう……
まだ東京へきて半月かそこらでこんなことの言える浜子を、音枝は音枝であきれていたのだ。正直なのだろうか、それともこれがいわゆるアプレというのかと。
それにしても女流作家などというレッテルをはられている母が、まだ小娘の浜子を相手に声荒らげることは困る――と音枝は思い、ひそかに母を見守っているのだった。その気持だけは安江にはわかっていた。だから安江はまさか自分を冷酷な女だといわれたとも知らずに、平静な声で浜子に話しかけた。
「ね浜ちゃん、落ちついて話しあいましょうよ。どっかへいくならいくで、ちゃんと相談した上で、円満にやりましょうね。