Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
あめあがる
雨あがる
山本 周五郎
Leggi 雨あがる (あめあがる) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 21.794 caratteri · 43 schermate
よほど威勢のある人とみえ、このひと言でみんなはっとし、すなおに争闘をやめた。御老職といわれたその中年の侍は、ぐっとかれらを睨みつけ、すぐに伊兵衛のほうへ来た。「何誰かは知らないがよくお止め下すった、私は当藩の青山主膳と申す者、厚くお礼を申上げます」
「はあ、いやとんでもない」
もちろんさし上げていた刀は下ろしていたが、彼は例によって恐縮し、赤くなった。
「――却って私こそ失礼なことを致しまして、みなさんをすっかり怒らせてしまいまして」
「血気にはやる馬鹿者ども、さぞ御笑止でございましたろう、失礼ながらそこもとは」
「はあ、三沢伊兵衛と申しまして、浪人者でございまして、向うの川へ釣りにまいったのですが、こちらが危ないもようだったものですから、つい知らずその、こういうことに」
「当地に御滞在でいらっしゃるか」
「追分の松葉屋という、いやとんでもない、どうかあれです、私のことなど決してお気になさらないように、ほんのなにしただけですから」
彼は刀をそこへ置き、おじぎをしながら後退した。
「――どうかお構いなく、妻が待っておりますし、借りた釣り竿も放りだしたままですし、失礼します」