Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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あまよぞくし

雨夜続志

田中 貢太郎

Leggi 雨夜続志 (あまよぞくし) di 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 5181 caratteri · 11 schermate

Aozora Bunko

「ああ、木内だ、君とは一昨年、君が油井伯の遺稿を編纂している時、逢ったことがあるね、吾輩はあの時、青木寛の一家に復讐した話をして、もうこれから永遠の安静に入ると云ったが、今日は君達はじめ、当年の政友から追悼を受けたので懐かしくなって来た、やって来たついでに、また君に逢いたくなったからね」

山田はいずまいを正してお辞儀をした。

「吾輩が閥族政府に覘われ、胃腸病で入院中を、閥族に買収せられた青木のために、吾輩の死んだことは、君も知っているはずだ、当時野党の中堅となっていた吾輩を倒して、野党を粉砕したので、予算の大削減にも遭わず、瀕死の状態にあった内閣の命脈を、一年ぐらい続けたから、閥族としては、彼に爵位を与える位のことは、何んでもなかったさ、そこで、吾輩の復讐となったが、満伊商会の支店長となって、米国へ往っていた青木の長男を、女優に迷わせたり、投機に手を出させたりして、会社の金を費わせて自殺さしたことと、弟の医学士の五つになる小供を殺し、その次に、医学士の神経を狂わして、細君と父親の間を疑わせたりしたことは、あの時、君に話したはずだ」

山田は返事のかわりにお辞儀をした。