Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

あめしょうしょう

雨瀟瀟・雪解 他七篇

永井 荷風

Leggi 雨瀟瀟・雪解 他七篇 (あめしょうしょう) di 永井 荷風 (ながいかふう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 145.414 caratteri · 289 schermate

Aozora Bunko

」

「何さ、その事ならちっとも気を揉むには当らぬ。お前の事は初手からいわば私が酔興でこうして隠って上げているの故、余計な気兼をせずと安心していなさるがいい。」と種彦は取上げる銀のべの長煙管に烟を吹きつつしみじみとお園の様子を打眺め、「それにもうその風俗なら誰が見ようと大丈夫だわ。中形の浴衣に糸巻崩し昼夜帯の引掛という様子なり物言いなり仲町の妓と思う人はあるかも知れぬが、ついぞこの間まで廓にいなすった華魁衆とはどうしてどうして気がつくものか。」

「ほんにそうだと、どんなに嬉しいか知れません。どうか一日も早く堅気になりたいものと一生懸命に気をつけているのでありますが、どうかいたすとつい口の先へそうざますのありんすのと、思わず里の訛が出そうになりまして、御新造様とお話をしていましてもそれはそれはもう心配でなりません。」

「大きにそうであろう。まア何にしても当分は世を忍ぶ身体。すっかり先方の話がまとまるまでは大事の上にも大事を取るに越した事はない。もう暫くの辛抱だによって滅多に外なぞへは出なさらぬがいいぜ。」

「はい。それはもう能くわかっております。」と辞儀をしながらお園はなお何やら傍にいて尽きせぬ身の上の話でもしたいような様子であったが、言葉を絶やすと共にそのまま腕を組む種彦の様子に、女は所在なげにその後姿もしょんぼり