Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ゆきたたき

雪たたき

幸田 露伴

Leggi 雪たたき (ゆきたたき) di 幸田 露伴 (こうだろはん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 28.132 caratteri · 56 schermate

Aozora Bunko

木沢氏、あの通りにござる。卒爾に物を申し出したる咎、又過言にも聞えかねぬ申しごと、若い者の無邪気の事でござる。あやまり入った上は御免し遣わされい。さて又丹下、今一度ただ今のように真心籠めて礼を致してノ、自分の申したる旨御用い下されと願え。それがしも共に願うて遣わす、斯くの通り。」

と、小山を倒すが如くに大きなる身を如何にも礼儀正しく木沢の前に伏せれば、丹下も改めて、

「それがしが申したる旨御用い下さるよう、何卒、御願い申しまする木沢殿。」

という。猶未だ頭を上げなかった男、胴太い声に、

「遊佐河内守、それがしも同様御願い申す。」

と云い、

「エイ、方々は何をうっかりとして居らるる。敵に下ぐる頭ではござらぬ、味方同士の、兄弟の中ではござらぬか。」

と叱すれば、皆々同じく頭を下げて、

「杉原太郎兵衛、御願い申す。」

「斎藤九郎、御願い申す。」

「貴志ノ余一郎、御願い申す。」

「宮崎剛蔵……」

「安見宅摩も御願い申す。」

と渋い声、砂利声、がさつ声、尖り声、いろいろの声で巻き立って頼み立てた。そして人々の頭は木沢の答のあるまでは上げられなかった。丹下はむずむずしきった。無論遊佐の見じろぎの様子一ツで立上るつもりである。