Classici giapponesi con furigana
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ゆきのやどり
雪の宿り
神西 清
Leggi 雪の宿り (ゆきのやどり) di 神西 清 (じんざいきよし) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 25.995 caratteri · 51 schermate
た。
この松王様のことは、くだくだしく申上げるまでもなく、かねてお聞及びもございましょう。右兵衛佐殿(斯波義敏)の御曹子で、そののち長禄の三年に、義政公の御輔導役伊勢殿(貞親)の、奥方の縁故に惹かされての邪曲なお計らいが因で父君が廃黜の憂き目にお遇いなされた折り、一時は武衛家の家督を嗣がれた方でございます。それも長くは続きませず、二年あまりにて同じ伊勢殿のお指金でむざんにも家督を追われ、つむりを円められて、人もあろうにあの蔭凉軒の真蘂西堂のもとに、お弟子に入られたのでございました。このお痛わしいお弟子入りについては、色々とこみ入った事情もございますが、掻撮んで申せばこれは、父君右兵衛佐殿の調略の牲になられたのでございました。松王様が家督をおすべり遊ばした後は、やはり伊勢殿のお差図で、いま西の陣一方の旗がしら、左兵衛佐殿(斯波義廉)が渋川家より入って嗣がれましたが、右兵衛さまとしてみれば御家督に未練もあり意地もおありのことは理の当然、幸いお妾の妹君が、そのころ新造さまと申して伊勢殿の寵愛無双のお妾であられたのを頼って、御家督におん直りのこと様々に伊勢殿へ懇望せられました事の序で、これまた黒衣の宰相などと囃されて悪名天下にかくれない真蘂西堂にも取入って、そのお口添えを以て公方様をも動かさんものとの御たくらみ