Classici giapponesi con furigana
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くものわくころ
雲のわくころ
小川 未明
Leggi 雲のわくころ (くものわくころ) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 5198 caratteri · 11 schermate
」と、だれでも、その気さえあれば、なんでも実現されるのが、ゆかいでたまらぬというふうにおじさんは、ほがらかにいって、笑うのでした。
かれは、庭の花のお友だちである、美しいやまゆりの咲くところも見たかったし、また、おじさんが、谷川であゆを釣るのも見たかったので、つれていってもらうように約束しました。
そのときから、数日の後のことでした。
「勇ちゃん、いつも、家の前に立つと、西の方に、遠く、青い山が見えるだろう。この山なんだよ。」と、バスの窓から、だんだん近くにせまりつつあった、青々と林のしげる山をさして、おじさんはいいました。
勇吉は、なるほど、電車に乗り、またバスに乗ったりして、いつしか、遠くまできたものだと思いました。はるか下の方をのぞくと、大きな岩石にくだけながら、谷川が白くあわだって流れていました。
とうてい、町といわれそうもない、四、五軒ばかり店のならんだ、バスの停留場のあるところまできて降りると、その一軒には、パチンコの看板が、かかっていました。
「こんなところにも、パチンコ屋があるんですね。」と、かれは、おどろきました。だれが、こんなところへ遊びにくるのだろうと、想像がつかなかったからです。