Classici giapponesi con furigana
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うんなんしゅびへい
雲南守備兵
木村 荘十
Leggi 雲南守備兵 (うんなんしゅびへい) di 木村 荘十 (きむらそうじゅう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 37.859 caratteri · 76 schermate
俺に一々口を出させんでも、お前は、ここでは恐れられているんだからな……あの鉱山が成績があがれば、それを標準に全鉱区からうんと徴発金を収めさせることも出来るんだ」
「…………」
大佐は孫軍曹の心の中を見透すように注目した。何処を見ているか分らないような気味の悪い眼である。
「無論、お前にもそれだけの事はしてやる。これはお前だから云うのだが、これからは金を掴んだ奴が勝だ。お前にしても、何時まで、先の知れた下士でもあるまいからな」
孫軍曹は、やはり返事をしなかった。が、彼は、もう反対は出来なかった。大佐がこういう調子で出た時に逆らったら、どういう結果になるか、知り過ぎていたのである。
彼は、べそをかいたような顔をして腰をかがめた。
「よし」
大佐はこれで用が済んだというように机を叩いた。そして抽斗から紙幣の束を掴み出し、厚さを計って一部分、引きぬくと、顎と一緒に軍曹の方へ突き出した。
そして軍曹が泣き出しそうな顔をして躊躇しているのは自分の知遇に感激しているものと思い込んで、
「遠慮するな、今夜はゆっくり街で垢でも落して行け」
と云った。
大佐の部屋から引下って来た孫軍曹は、中庭の隅で吠え立てた、獰猛な西蔵犬を射殺しかねないほど興奮していた。