Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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うんなんしゅびへい

雲南守備兵

木村 荘十

Leggi 雲南守備兵 (うんなんしゅびへい) di 木村 荘十 (きむらそうじゅう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 37.859 caratteri · 76 schermate

Aozora Bunko

「うむ、鉱山のことは俺も知っている」

「兄さんに分るもんか。あたいの鉱山では、あたい達はもう来た時の半分も居ないんだ……あたいは爆発で眼が見えなくなって……銅貨十枚で、国へ帰れって……でも、病気や、怪我で死んだり、酷いのは逃げ損ったものをみんなの前に連れて来て、鉄砲で頭を……」

春生は云いかけて、ぎょっとした様に言葉を切り、兄の革帯から手を離してそのまま黙り込んだ。

「どうした? 何を怖がっているんだ」

「兄さんも……兵隊さんだね。兄さんも……」

春生は、悲しそうに、そう云って項垂れてしまった。

「春生、お前は俺もそんなことをしていると思ったのか。俺は子供なんか撃ったことはないぞ。俺は事務所の衛兵じゃアない」

春生はそれを聞くと、慌しく、もう一度兄の身体を撫で廻して見た。そして、見えぬ眼から溢れる泪を、頬に流しながら叫んだ。

「あ、長い剣だ……拳銃もある……兄さん、兄さんは将校だね……ねえそうだね……ああ、お母さんに見せたらどんなに喜ぶだろう、お母さんは兄さんのことを随分心配してたよ……あたいも兄さんが一目でも見えたら……」

孫軍曹はたまらなくなって弟をひっ抱えた。