Classici giapponesi con furigana
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らいほうとうものがたり
雷峯塔物語
田中 貢太郎
Leggi 雷峯塔物語 (らいほうとうものがたり) di 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 22.606 caratteri · 45 schermate
「その方の衣服と扇子は、それで判っておるが、その余の贓物は、どこへ隠してある、早く言え、言わなければ、拷問にかけるぞ」
許宣は周将仕家の典庫の盗賊にせられていた。
「私の着ている衣服も、持っている扇子も、皆家内がくれたもので、決して盗んだものではありません」
府尹は怒って叱った。
「詐りを言うな、その方がいくら詐っても、その衣服と扇子が確かな証拠だ、それでも家内がくれたというなら、家内を伴れてくる、どこにおる」
「家内は吉利橋の王主人の家におります」
「よし、そうか」
府尹は捕卒に許宣を引き立てて王主人の家へ往かした。家にいた王主人は、許宣が捕卒に引き立てられて入ってきたのを見てびっくりした。
「どうしたというのです」
「あの女にひどい目に逢わされたのです、今家におりましょうか」
許宣は声を顫わして怒った。
「奥様は、あなたの帰りが遅いと言って、婢さんと二人で、承天寺の方へ捜しに往ったのですよ」
捕卒は白娘子の代りに王主人を縛って許宣といっしょに府庁へ伴れて往った。堂の上には府尹が捕卒の帰るのを待っていた。府尹は白娘子を捕えてきた後に裁判をくだすことにした。府尹の傍には周将仕がきてその将来を見ていた。