Classici giapponesi con furigana
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らいほうとうものがたり
雷峯塔物語
田中 貢太郎
Leggi 雷峯塔物語 (らいほうとうものがたり) di 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 22.606 caratteri · 45 schermate
許宣はしおしおとした容をしてその室へ往った。白娘子は許宣を見るとしとやかな女になって、許宣に何か言いかけようとした。隙を見て許宣は袖の中に隠していた鉢盂を出して、不意に女の頭に冠せて力まかせに押しつけた。女は叫んでそれを除けようとしたが、除けられなかった。女の形はだんだんに小さくなっていった。そして、許宣がなおも力を入れて押しつけていると、女の形はとうとうなくなって鉢盂ばかりとなった。
「苦しい、苦しい、どうか今まで夫婦となっていたよしみに、すこし除けてください、私は死にそうだ」
鉢盂の中からそうした声が聞えてきた。と、その時李幕事が来て言った。
「和尚さんが、怪しい者を捉りにきたと言って見えたよ」
「それは法海禅師です、早くお通ししてください」
李幕事は急いで出て往ったが、やがて法海禅師を伴れて入ってきた。
「妖蛇は、この下に伏せてあります」
禅師はそこで口の中で何か唱えていたが、それが終ると鉢盂を開けた。七八寸ぐらいある傀儡のようなものがぐったりとなっていた。禅師はその傀儡に向って言った。
「その方は、何故に人に纏わるのじゃ」
「私は風雨の時に、西湖に来た※蛇です、青魚といっしょになっておりましたところで、許宣を見て心が動いたので、こんなことになりました。