Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

でんきばと

電気鳩

海野 十三

Leggi 電気鳩 (でんきばと) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 25.465 caratteri · 52 schermate

Aozora Bunko

すると鳩は、また鳩つかいの耳のなかを、くちばしでもって、ちょっちょっとつきました。

「ああそうですか。そこにぶらさがっている万国旗の右から三番目のいろ――というと……」

と、鳩つかいは、ぶたいにはりまわしてある旗をみまわしました。右から三番目は、ブラジルの旗でした。

「ああ、ブラジルの旗ですね。この旗のいろは青ですね。すると青子さんかしら」

すると、見物人はこえをそろえて笑いだしました。青子なんてめずらしい名だからです。

「青子はおかしい。もっと、はっきりおしえて下さい。なに、青ではない緑だというのですか。なるほど、ミドリさん。ミドリさんとは、じつにかわいいお名前ですね」

「あたったわ」

なんというかしこい鳩なのでしょうと、ミドリは、かんしんしてしまいました。見物人は、また、手をたたいて鳩をほめました。

見物席では兄の高一だけが、おこったような顔をして、鳩つかいをにらみつけています。

「さあさあ、そこでついでにもうひとつ、この鳩をつかってすばらしい魔術をごらんに入れましょう」

といって印度人は、おくの方に合図をいたしました。するとおくから、こどものからだが入るくらいの大きさの、美しい箱をかついできました。