Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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でんきばと

電気鳩

海野 十三

Leggi 電気鳩 (でんきばと) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 25.465 caratteri · 52 schermate

Aozora Bunko

「そうだ、それもそうだな。じゃ、こんなかばんを大事にしておくんじゃなかった」

そういって団長は、その黒いかばんをかたからはずして、テントのすみにほうりなげました。そして、すっかり身がるになって、ゆかいにおどりはじめました。

そのとき、テントのすみから、小さい手がぬっとあらわれました。その手は、そろそろと、黒いかばんの方へちかづき、それを、じっとつかむと、するするとテントの外にひっぱりだしました。

あやしい小さい手です。それは、いったいたれの手だったのでしょうか。

めぐりあい

「しめしめ、電気鳩をうごかすきかいが手にはいったぞ。ようし、いまに見ておれ」

テントの外では、高一少年が黒いかばんをぶんどって、おおにこにこでありました。

「さあ、ここで、わる者どもが酒によっぱらっているうちに、ミドリをさがすのだ」

と、高一は勇気百倍して、ほかのテントへいってみました。

丘のかげに、ひとつのまっくらなテントがありました。どうやら番人がいそうもないので、高一は、もっていた懐中電灯をつけてみると、中には、船からもってきた荷物がたくさんつんであります。

「おうい、ミドリちゃんはいないか」