Classici giapponesi con furigana
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きりがくれいかほのゆけぶり
霧陰伊香保湯煙
三遊亭 円朝
Leggi 霧陰伊香保湯煙 (きりがくれいかほのゆけぶり) di 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 117.546 caratteri · 234 schermate
ゆえ、山から材木を伐出し、尺角二尺角或は山にて板に挽き、貫小割は牛の脊で下して参ります。山田川で筏を組みますには藤蔓を用います、これを上拵えととなえ、筏乗の方では藤蔓のことを一把二把と申しませんで、一タキ二タキと云います、一駄六把ずつ有りまして、其の頃では一駄七十五銭で、十四五本ぐらいずつ紮げましてこれを牛の脊で持って来るのを、組揚げて十二段にして出しますが、誠に危い身の上でございます。筏乗は悪く致すと岩角に衝当り、水中へ陥るような事が毎度ありますが、山田川から前橋まで漕出す賃金は稍く金二円五十銭ぐらいのもので、長い楫を持ち筏の上に乗って、前後に二人ずつ居りまして、中乗りが三人ぐらい居まして、忽ちに前橋まで此の筏が下りて参りますが、中々容易なものでは有りません。只今彼の市四郎が上拵えの手伝いを致して居りますると、
「きャー」
と云う女の声に恟り致して、市四郎が仰向いて見ますと、崖の上からバラ/″\/″\と櫛笄が落ちて来ました。
市「おや……何か落ちて来た」
と身を屈めて透して見ますと、谷間に繁茂致して居る樹木にからんで居ます藤蔓は、井戸綱ぐらいもある太い