Classici giapponesi con furigana
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あおいめがね
青い眼鏡
野村 胡堂
Leggi 青い眼鏡 (あおいめがね) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 12.201 caratteri · 24 schermate
「ワアッ、ハッハッハハ、これは良い」
「とても気に入っちゃった、ワッハハハ」
いや大変な騒ぎです。
「実はね村岡さん」
少し一座の落付くのを見計らって、女優の芳野絢子は口を切りました。
「近頃評判になっている、大谷千尋を御存じだわねエ」
「エ、エ、あの多勢の部下を持って、大銀行を片っ端から襲撃する恐ろしい泥棒の?」
「その大谷千尋は、きっと捕まるに相違ないという意見と、いやどうしたって捕まらないという説と、二つに分れちゃったの。島さんはその捕まらないって方の代表者で、宇佐美さんは捕まるって方の代表なの。島さんに言わせると、……大谷千尋という兇賊は、どうしても百人以上の部下を持って、それを手足のように働かして居る、銀行を一つ襲撃するにも、二ヶ月、三ヶ月も準備をして、万全を期した上でなければ手を下さないらしい、とてもあれは捕えられない……って、斯う言うんです。すると宇佐美さんは、……大谷千尋はどんなにエライと言ったところで高が泥棒だ、天網恢々疎にしてもらさずと言うじゃないか、時期が来ればきっと捕まるに相違ない……って、斯う言うんです。それに警視庁には花房一郎という者がある、花房一郎は、命にかけても大谷千尋を捕えずには置かないって、斯うも言うんです。