Classici giapponesi con furigana
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あおべかにっき
青べか日記
山本 周五郎
Leggi 青べか日記 (あおべかにっき) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 37.334 caratteri · 76 schermate
二十二日には「ヒ」と「タ」とが送別の宴を張ってくれた、その夜「ヒ」の家に泊った。また二十二日の昼間徳田秋声先生(今は先生と云わねばならぬ)を訪ね、原稿のこと、勤口のことなど、浅い馴染にも不拘頼んでみた、大変親切にしてくれた。感謝している。昨夜(二十三日)も川端の紅燈家に婦と寝た。名を「小林光」綺麗な可憐な乙女だった。余は挫けはしない、何者と雖も余を挫くことは出来ない。愈々背水の陣か? 呵々。(二五八八、一〇、二四)
昨日は新国劇を訪ねた、青木と武田君とに会った。親切に迎えてくれた。「光」の家で泊った。今日は一日寝た。(二五)
昨夜はすてきな月夜だった。夜中軒に滴る夜露の音がしていた、青白く明るい空を見乍ら寝た。高梨の家で朝食を喰べた。「田沼」書きかけたが失敗した。今日は朝から曇り、微雨があった。東京から釣りに来た客達が寒そうに舟の中で慄え乍ら沖へ沖へと出て行った。「田沼」を三度書き直した。今度はどうやらうまく緒口をみつけたらしい。別に何も重大なことは考えなかった、金が入ったら東北の方を旅行しようと思う。ああ昨夜演伎館で「科学的奇術」というのを見た。