Classici giapponesi con furigana
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あおべかにっき
青べか日記
山本 周五郎
Leggi 青べか日記 (あおべかにっき) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 37.334 caratteri · 76 schermate
地の上に恵みあれ。(二五八八、一二、二八)
北の強い寒風が吹き通した。今は良い月明である、「うらしま」第一幕推敲が終った。「狐」第二場が終ろうとしている、疲れた。未だ風は止まぬ、明日は博文館へ行く、うまく行ってくれ。何も考えなかった、為事だ、為事だ、参りはしないぞ。(二九)
だが川向うの家に反響する自分の咆哮に怯えて、いつまでも鳴きつづけていた。木挽町ではこうちぇが寝ていた。
父を訪ね、金を借りた。八木を訪ねた。(二五八八、一二、三〇)
二五八八年の除夜の鐘が鳴っている。今年は大変に多端であった。併し充分に第一歩を踏み出した。為事も殆んど充分にした、殊に後半期の「浦安」移住は予の生涯の好転期となるだろう。除夜の鐘が……五つの寺の、五色の鐘が、(それは丁度二五八三年の須磨の夜の如く)今予の独りなる貧しき書斎に訪れて来る。人達は寝た。先刻予を怒らしめた汚れたる娘よ・きも今は夢に埋められている。二五八四年の除夜は神戸千秋屋旅館に。二五八五年も同じく神戸に、而して二五八六年は鳥取市に、二五八七年は品川のを宅に、今二五八八年は千葉県浦安町に送っている。東京から来る蒸気船ももう終った。