Classici giapponesi con furigana
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あおべかにっき
青べか日記
山本 周五郎
Leggi 青べか日記 (あおべかにっき) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 37.334 caratteri · 76 schermate
非常に寒い、北陸地方は例の通り風雪で、親不知あたりはまた鉄道が不通だ。今日は「うらしま」第二幕(改作)十六枚書いた。宵の中高梨を訪ねてまた麿さんとかるたした。今は午前二時半である、大川は一面に氷が張りつめた。氷の凍み割れる音がしている。時々発動機船が、ぴしぴしと氷を割り乍ら緩く通って行く。一番鶏が鳴いている、少し風が出た。明日も寒いことだろう。おやすみ、三十六よ、御苦労様だった。佳き夢があるだろう。(午前二時三十五分。二五八九、一、四)
今日は温かだった。「うらしま」六枚書いた。大分難渋している、「秋風記」を多場面に書き直そうかと思った。今は午前二時半である。大川は少し氷った。冷える、「高館」一幕の構に就いた。(一、五)
七日の日に博文館を訪ねたが井口も横溝もいなかった。金がないので、本を四冊売って帰った。今日は九日である、今日は「浦島」三幕にかかって二十五枚書いた。割に順調に行っている。今は午前三時である。先刻高梨を訪ねたら、二十六号の船長「我孫子君」が来て、二つの縁談に挾まって困っている苦情を述べに来た。一人はお銀と云う二十八になる行徳の女、一人は故里の娘、君はお銀と関係してある上に、お銀が大分彼を愛していると云うので、周囲の誰彼が忠告するのを、骨折ってお銀と一緒になろうとしているのである。