Classici giapponesi con furigana
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あおべかにっき
青べか日記
山本 周五郎
Leggi 青べか日記 (あおべかにっき) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 37.334 caratteri · 76 schermate
今日は川を越して葛西村の方まで散歩した。別に何も考えなかった。ああ、中外商業新報から僅かな稿料が入った。それで酒を呑んだ。今は十時である。(二五八九、二、八)
昼にコンテ画を一枚書いた。子供達は盛んに遊びに来る。「巨勢弘高」二部曲のプランに着手。ス・ベの「ルッテル」に負うところが多い。蔵書を沽売したので頗る不便だ。その代り、却ってそれだけ真剣になれるのは有難い、早く為事に手をつけなければならない。この貧しさ、この淋しさから逃れる為にも。明日は石井が来るだろう、たのしみである。今は十一時。もう寝る。(二五八九、二、九)
悲劇「画師弘高」十五場幕明く。(二、一三)
いよいよ本物が書けそうだ。金が段々窮乏して来た。当分は玄米と薯で過す積り。今日は寒かった。夕食にうどんを煮て少年「助」に馳走し自分も喰べた、贅沢の空なることを知った。助と喰べた自炊のうどんはうまかった。こんなことを若し母が生きていて聞いたら泣くだろう。重大なことは何も考えなかった。弟に手紙を出した。「を」とは再び和解することはないだろう。神の御心のままに。明日は早く起きるぞ。(二、一三)
「土用風景」