Classici giapponesi con furigana
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せいしゅんのいきのあと
青春の息の痕
倉田 百三
Leggi 青春の息の痕 (せいしゅんのいきのあと) di 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 127.338 caratteri · 254 schermate
私の写真はずいぶんふけてうつりました。私はいったいふけました。みなそれを認めて驚きます。私はもうユーゲントを見捨てました。もう一人前になりました。私は老年期の完成を急ぎます。早く堅まりすぎるという人もあるでしょうが、私はあらかじめ自分を七十も八十も生きるものと定めておいて、プログラムをつくって生きることはできません。堅まりたいと常につとめて、しかも堅まれないのが真実と思います。それに私はとても長生きはできません。ゲーテが八十までに成就したことを、私は四十くらいで成し遂げなくてはならないのですから。
ソフォクレスのフィロクテテスを読みました。今から二千年の昔にこのようなものが書かれてあったのだと思うと驚きます。フィロクテテスの深い不幸な魂の呻きは、私の心につよく響き、そしてなぐさめに近い同悲の情を呼び起こしました。ヨブなどの運命を思いました。私はあたかも鬼界ヶ島に流された俊寛をドラマに描こうと思っていたので、ことにおもしろく読みました。私は俊寛が鬼界ヶ島に流されて、年老い一緒に流されて苦しみと淋しさを分かっていた二人の仲間は、迎いの舟が来て京に帰り、ただひとり残された淋しさを描こうと思うのです。