Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

あごじゅうろうとりものちょう

顎十郎捕物帳

久生 十蘭

Leggi 顎十郎捕物帳 (あごじゅうろうとりものちょう) di 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 12.621 caratteri · 25 schermate

Aozora Bunko

出来のいい長生糸瓜のように末広がりにポッテリと長くのびている。よって、阿古に濁りを打って仙波顎十郎と呼ばれる。

見かけは茫乎としてつかまえどころがないが、これで相当の奇才。江戸一の捕物の名人などとおだてあげるものもいる。実際のところはそれほどでもあるまい、たぶん評判だけのことであろう。

ひょろ松のほうは、名は体をあらわし、蚊とんぼのようにひょろりと痩せているから、それで、ひょろりの松五郎。洒落にもならないが、いたって気はいい。これが顎十郎の腰巾着。乾児とも、弟子とも、家来ともいうべき関係。

それはともかく事件も今度の三崎丸ほどになると、とても御船奉行の手ではおさめようがない。この月は北町奉行の月番なので、なにとぞよろしくお取調べをと取調書をそえて頼んできた。

十七日の朝、鰹船が三崎の番所へ事件の顛末をうったえでると、番所からは取るものも取りあえず用船を出して取調べた上、江戸まで三崎丸を曳船してきて当時のままのありさまで船蔵におさめてある。

万年橋のたもとに御船手組の組屋敷と船蔵がある。顎十郎とひょろ松は、いまそれを見てきた帰り。

顎十郎の見たところと鰹船の漁師の見たところと、かくべつ変ったことはない。