Classici giapponesi con furigana
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あごじゅうろうとりものちょう
顎十郎捕物帳
久生 十蘭
Leggi 顎十郎捕物帳 (あごじゅうろうとりものちょう) di 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 12.621 caratteri · 25 schermate
安政三年相州三浦三崎で船大工間宮平次がつくり、船奉行向井将監支配、御船手津田半左衛門預という焼判がおしてある。
三番船梁に打ちつけてある廻送板を見ると、最後に江戸を出帆したのが、四月十五日としるされてある。ちょうど二日前に品川をでた船。
胴の間の役人溜りに入って、板壁の釘にかかっていた送り帳を見ると、江戸を出るとき、この船にはたしかに二十三人の人間が乗っていた。
伊豆七島へ差しおくる囚人が七人。役人は、御船手、水主同心森田三之丞以下五人。
乗組のほうは、船頭金兵衛、二番水先頭与之助、帆係下一番猪三八、同上一番清蔵、楫取弥之助、ほかに助松以下船子、水夫が六人。ところで、その二十三人は、ただのひとりも船にいない!
遠島船はいうまでもなく囚人をつんで行く船だから特別なつくりになっている。
船は二枚棚につくり、上棚の内部を、表の間、胴の間、※の間、艫の間の四つに区切り、胴の間は役人溜りで弓矢鉄砲などもおいてある。表の間は船頭溜り、※の間は船頭と二番頭の部屋で、艫の間は釜場になっている。下棚の艫の間は牢格子のついた四間四方の船牢になり、表の間と胴の間は船倉で島々へおくる米、味噌、雑貨などを積みこむ。