Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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あごじゅうろうとりものちょう

顎十郎捕物帳

久生 十蘭

Leggi 顎十郎捕物帳 (あごじゅうろうとりものちょう) di 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 13.406 caratteri · 27 schermate

Aozora Bunko

「なアんだ知っていらしったのですか。相変らずひとが悪い。ひとにさんざん喋らせておいて……」

「こんな古風な話を持ちこんでおれを嵌めようたって、そうは問屋じゃおろさない。お前とおれとでは学がちがうでな……。おい、ひょろ松、これは『剪燈新話』にある『金鳳釵』という話だが、いったいどこから仕入れて来た」

ひょろ松は、むッとした顔で、

「仕入れたも仕入れないもない。正真正銘の話。このあいだ、深川の八間堀へ首のない死骸があがり、月番ではありませんが、そのひっかかりで万屋へ行ったとき、万和の口から直接にきいた話なンです」

アコ長は、いつになく真顔になって、

「すると、それはほんとうの話か」

「あなたをかついだって三文の得にもなりゃアしない。ほんとうもほんとう、金三郎とお米は明日の晩祝言をするンで、万和じゃ、てんやわんやの騒ぎをしているンです」

アコ長は、チラととど助と眼を見あわせ、

「とど助さん、こりゃアどうもいけませんな」

とど助は、眼でうなずいて、

「いやア、なにやら、チト物騒な趣きです」

ひょろ松は、キョトキョトと二人の顔を見くらべながら、

「なにが、どう物騒なンです。