Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ガドルフのゆり

風の又三郎

宮沢 賢治

Leggi 風の又三郎 (ガドルフのゆり) di Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 23.150 caratteri · 48 schermate

Aozora Bunko

早く銭を払え、銭を。ないのか、この野郎。ないなら何して物食った。こら」

男はひどくあわてて、どもりながらやっと言いました。

「た、た、た、薪百把持って来てやるがら」

掛茶屋の主人は、耳が少し悪いとみえて、それをよく聞きとりかねて、かえって大声で言いました。

「何だと。たった二串だと。あたりまえさ。団子の二串やそこら、くれてやってもいいのだが、おれはどうもきさまの物言いが気に食わないのでな。やい。何つうつらだ。こら、貴さん」

男は汗を拭きながら、やっと又言いました。

「薪をあとで百把持って来てやっから、許してくれろ」

すると若者が怒ってしまいました。

「うそをつけ、この野郎。どこの国に、団子二串に薪百把払うやづがあっか。全体きさんどこのやつだ」

「そ、そ、そ、そ、そいつはとても言われない。許してくれろ」男は黄金色の眼をぱちぱちさせて、汗をふきふき言いました。一緒に涙もふいたようでした。

「ぶん撲れ、ぶん撲れ」誰かが叫びました。

亮二はすっかりわかりました。

(ははあ、あんまり腹がすいて、それにさっき空気獣で十銭払ったので、あともう銭のないのも忘れて、団子を食ってしまったのだな。