Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ひこうきのしたのむら

飛行機の下の村

宮本 百合子

Leggi 飛行機の下の村 (ひこうきのしたのむら) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 2438 caratteri · 5 schermate

Aozora Bunko

みんな集めるのは夜の方がいい」

××君は元からプロレタリア文化運動の基礎は工場・農村の中へ置かれなければならないと実践から主張して来たんだ。

この部落十七軒が団結して独占地主××と闘争をはじめたのは昨日今日のことではない。旧労農党時代からだ。近隣の三部落も全農支部を組織して勇敢に闘争している。中でもこの部落は四・一六と二・一六とに犠牲者を出した。組合員は地主との闘争の焦点をハッキリ土地問題において勇敢にやっているのだ。部落の小作料はもう五年間も未納だ。

×

この一見何の奇もない四十男の××君が、このためには口で云えない努力をつづけて来ているのだ。

途中で見て来た道普請のことが出た。

「組合員は反対なんだ。強制賦役反対、弁当代を出せろと云っているんです」

やがて、美味いウドンの昼飯をすませ、山芋掘の鍬をかついだ××君を先頭に家を出た。栗鼠が風の如く杉の梢を、枝から枝へ飛び移って行く。栗の青いイガが草の中へ落ちている×××老人の家で夜まで遊ぼうというわけだ。四・一六の時、×××老人は婆さまもろとも引っぱられたが、六十日ブタ箱にたたきこまれている間一言も物を云わなかったというんで、部落の一つ話になっている。