Classici giapponesi con furigana
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しゃべりすぎる
饒舌りすぎる
山本 周五郎
Leggi 饒舌りすぎる (しゃべりすぎる) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 27.957 caratteri · 55 schermate
男の十五と女の十六歳は一つ違いとは云えない、女のほうが躯も感情もずっとおとなである。十太夫は自分が子供扱いにされているように誤解し、対抗しようとして土田を伴れていったのだが、すると、土田も菊乃を好きになったことがわかった。菊乃は左の眼が少し斜視で、人をみつめるとそれが嬌かしく、媚をふくんだようにみえる。菊乃について語りあったとき、二人はどちらもその眼つきに魅せられたことを知ったし、お互いの気持がどんなに熱しているかも理解した。まもなく、土田正三郎は北園へゆかなくなった。十太夫のほうが古くからの知り合だから、自分は身をひくべきだと思ったのだが、十太夫もすぐにそれを察して、菊乃のことは諦めてしまった。
――おれは小野家を背負っているんだからな、と十太夫は分別ありげに云った。いまから女のことなんか考えていらりゃしないよ。
安川の妹はしづといった。これは二人が十八歳のときで、小野が修業のため江戸へゆくまで、一年ちかく続いたものだ。しづは縹緻も十人並だし、どこといって特徴のない、ふっくらとした感じの、おとなしい娘で、としは十五歳だった。安川の母と土田の母とが娘時代の友達だったため、安川の母が娘のしづを伴れて、しばしば訪ねて来た。