Classici giapponesi con furigana
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たかちほにおもう
高千穂に思う
豊島 与志雄
Leggi 高千穂に思う (たかちほにおもう) di 豊島 与志雄 (とよしまよしお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 5292 caratteri · 11 schermate
つまり、まっすぐ一直線には登り得られず、稲妻形に登ってゆくのだ。或る所は真赤であり、或る所は黄色みを帯びている。
中途に、大きな岩石がつき出ている。ここで立止って、一息つくのだが、更にすぐ頭上には、一層大きな岩石が一つ、威嚇するようにつき出ている。どうしてもそこまで辿りつかねばならない。
青みを帯びたその岩石は、縦横に無数の深い亀裂がはいっている。その亀裂に驚かされて、なおよく見んものと、裾を廻って上方に出れば、もはや岩の亀裂などは問題でなく、足下に開ける噴火口に心は惹かれる。
海抜千四百メートルの御鉢火口である。直径五百メートルのこの火口は、正しい摺鉢型をして、底に赤褐色の水を少し湛えている。実に端正な可愛い火口だ。然しそれは、あまりによくまとまっている故か、この山上、じっと眺めていると、なにか象徴的なものとして感ぜられる。
およそわが国の噴火口では、浅間のそれが最も端麗でもあり壮大でもあろう。直径七百メートルもあろうかと思われる円い火口は、中途から殆んど垂直をなして深くえぐられ、その底から、濛々たる噴煙に交って、地底の轟きがわきあがってくる。