Classici giapponesi con furigana
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まぞう
魔像
林 不忘
Leggi 魔像 (まぞう) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 131.494 caratteri · 260 schermate
、足もと知らずにスッ飛んで行く。
「いや、それは。押し出してブッタ斬れと言われれば、ブッタ斬りもしようが――」
造酒は、こう言いさして、ジロリと客を見た。
ちょうどそのとき。
それは源助町、無形一刀流道場の剣主、神保造酒の奥座敷である。
「有情無形」と大書した横額の下に、大身の客のまえをも憚らず、厚い褥にドッカリあぐらをかいている、傲岸不遜、大兵の人物、これが源助町乱暴者の隊長とでもいうべき神保造酒先生で、年の頃は五十あまり、眉と眉の間に、一線、刻んだような深い傷のあるのが、たださえあんまり柔和でない先生の顔を、ことごとく険悪に見せている。
「しかし、」と造酒は語をつないで、「探し出すのは、わしらが役目ではないでの。それには、八丁堀もあれば、お手前の手もとにも、人数が揃っておろうと思う。で、どこそこにその喬之助がおると確かにわかれば、当方から出向いて首にする……それは、まア、その時の相談じゃが――」
客の、御書院番頭脇坂山城守が、せき込んで、何か言おうとしたとき百余の門弟が寝泊りしている道場の方に当って、急にガヤガヤと人声が沸いた。
五
頼みに来たのだ。