Classici giapponesi con furigana
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まぞう
魔像
林 不忘
Leggi 魔像 (まぞう) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 131.494 caratteri · 260 schermate
そっちにシギがなくてもこっちにそのシギとやらが大ありなんだ――お前さんの言うように、そうお歴々の首がころころ落ちて堪るもんか」
「堪るも堪らぬもないッ! 拙者は、一つずつ落してゆくのだッ!」
「吐かしゃアがれッ! 言わして置けば、勝手な音をほざきやがる。おめえさんはどんなに腕が立つか知らねえが、先様だって、藁人形や据え物じゃアあるめえし、そう口で言うように、立派なお侍さんの首がスパスパ転がってお堪り小法師があるもんか」
「ふうむ。よし! もし転がったらどうする」
「どうもこうもねえ。その前にてめえを引っ縛るのだ」
「これ、壁辰殿、拙者は、かほどまでに事理を別けて頼んでおるではないか――こういう用がある以上、いま直ぐ貴殿の繩にかかるという訳には参らぬが、その代り、何年、いや、何十年かの後、この十七人の十七人目、最後の一人を首にしたその日に、拙者のほうから必ず再びこの家へ参って、その時こそは逃げも隠れもせず、この両の手をうしろへ廻して、笑って貴殿の繩を受け申そう。武士のことばだッ! 二言はないッ! 誓うぞ壁辰どの、どうだッ? 今日のところは眼をつぶって、この拙者に無用の血を見せずに、このまま戸外へ放してくれるかッ?」