Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ろじんさん

魯迅さん

内山 完造

Leggi 魯迅さん (ろじんさん) di 内山 完造 (うちやまかんぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 8269 caratteri · 17 schermate

Aozora Bunko

魯迅さんはずっと長い間寝ておったのですが、日本人の医者で須藤五百三という人がいつも診ていた。十月十八日の日でしたね。毎日新聞の松本槍吉君だったと思う、が魯迅さんに会いたいといって、十八日の午前十時に会うことにしておった。そうしたら朝、魯迅さんが手紙をよこして、昨夜から喘息がおこって、松本に会えないよろしくたのむ、須藤さんにすぐ来てもらいたいということが書いてある。魯迅さんは奥さんが広東人だから、ぼくには広東語は通じないと思うので、いつでも手紙をきちんと書いてよこす。それがこの朝の手紙は字がひじょうに乱れているので、これはいけないと思って、須藤さんに電話をかけておいて、すぐかけつけた。大変な苦痛で、籐の寝椅子にもたれて、それでもまだ煙草をもっている。呼吸をみていると吐くばかりで吸う力がない。これはいかんと思った。どうかな、というと、どうも苦しい、という。横になったらいいだろうといって、背中をなでていたが、やめてくれという。そのときぼくは卵の油からとった喘息の薬をもっていっていた。これをのむとちょっとおさまると、今までもすすめたことがあるんだが、そんなものはいやだといってのまなかった。