Classici giapponesi con furigana
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りぎょ
鯉魚
岡本 かの子
Leggi 鯉魚 (りぎょ) di 岡本 かの子 (おかもとかのこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 5795 caratteri · 12 schermate
昼日中、そんな危険な事が出来ますか。もし今夜、月が曇りだったら、闇を幸い、ここへ来て入れてあげましょう。それまで我慢するものです」
けれども姫は自分の云い出したすがすがしい計画から誘惑され、身体がむずがゆくなって一刻の猶予もなく河水に浸らねば居られぬ気持ちにせき立てられるのでした。
「あたくしの言う事はどうしても聴いて頂けないの」
姫の切なげな懇願に昭青年は前後のわきまえも無くなって「では」と言って姫を川の中へ連れて入りました。
青春は昔も今も変りません。二人は今の青年男女が野天のプールで泳ぐように、満身に陽を浴びながら水沫を跳ね飛ばして他愛もなく遊んでいます。あまりの爽快さに時の経つのも忘れていました。すると、いつの間にか寺の方の岸には僧達が並んで、呆れた声で騒ぎ出しました。
「昭沙弥じゃないか」
「水中でおなごと戯れとる」
「いやはや言語道断な仕儀だ」
三
僧たちはすぐ昭青年を掴まえて、裸のまま方丈へ引立てて行きました。しかし、さすがに僧たちも、裸の姫には手を触れかね、躊躇している暇に姫はびっくりして苫船の中へ逃げ込み、着物を冠って縮んでいました。