Classici giapponesi con furigana
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たいつりしろうとばなし
鯛釣り素人咄
佐藤 垢石
Leggi 鯛釣り素人咄 (たいつりしろうとばなし) di 佐藤 垢石 (さとうこうせき) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 5992 caratteri · 12 schermate
そのはずである。どの魚にも見ることのできないほどの鋭さ、いや頑丈さを持っている。その頑丈な歯が外側と内側とふた並びになっているのであるから、あの豊富な頬肉の力で強く噛みしめたならば大概の貝類など砕けてしまうであろう。
釣り餌に用いるのは普通赤蝦、車蝦、芝蝦、白蝦、藻蝦、赤蛸、飯蛸、大蛸の足、蝦蛄、幽霊蝦蛄、活烏賊、イカナゴ、擬餌、芋、味噌団子、烏賊の腸、赤虫、秋の魚のブツ切りなどであるが、鯛は自然に生活しているこのほかに榮螺、宿借、蛤、浅利、蟹、牡蠣、ウニ、ユウ、磯巾着、海藻、人手など、そのほか、なにを食べているか分からない。随分硬い歯、殊に大食の魚であるのだから、我々が想像もつかぬものを食っているに違いない。
餌は、釣りの役割のうち最も重要な位置を占めているのである。鯛は以上あげたような種類のものを食っているのであるから、釣り人各自が研究工夫して新規な眼新しい餌を発見して用いたならば、必ず興味ある会心の釣りがやれることと思う。
鯛釣りを志す人のために、その一般について、簡単ながら心得ともいうべきことを述べてみよう。
四季いずれの時も、鯛を釣るにはその棚つまり魚の遊泳層を心得ておかねばならない。